アトピーとは


アトピーとは本来、外界からの異物に対して、体の中に抗体を作りやすい体質をいいます。
その体質から、アトピーは食物アレルギーを主とする、アレルギー性疾患の総称となりました。
アトピーは基本的に体質のことをさすので、生まれつきのものと考えていいでしょう。
アトピー体質が顕著な場合では、生後すぐに症状がでます。
大人になってからアトピーと診断される人もいますが、これらは生まれもったものが、何らかのきっかけで症状として発症したということになります。
よほど重症のケースをのぞけば、通常は成長とともに症状は治まっていきます。

アトピーの主な症状


アトピーといえば、一般的に食物アレルギーをいいます。
最も多いのは三大アレルゲンと呼ばれる、牛乳、卵、大豆です。
近年、アトピーを発症する人が多いため、食品加工表示が細かく書かれるようになりました。
アトピーの主な症状は、発疹ですが重症の場合は呼吸困難を引き起こすこともあります。
ハウスダストや花粉もアトピーを起こしやすく、これらは気管支喘息や花粉症となってあらわれます。
まれに結膜炎など、目の病気を引き起こすこともあります。
診断が下ったら、パッチテストを行って、アレルギーの原因を突き止めて、それに合った治療をします。

アトピー性皮膚炎とは


アトピー性皮膚炎とは、アトピーで最も多い症状のひとつです。
アトピー性皮膚炎は、慢性的に湿疹がでます。
大抵がひじの内側やひざの裏側で、皮膚の柔らかい部分が多いです。
乳幼児の場合は、湿疹が全身におよぶこともあり、体質によって違います。
アトピー性皮膚炎かどうかは、免疫グロブリンEの抗体が高くなります。
単なるじんましんかどうかの判定は、この抗体検査で行います。
アトピー性皮膚炎の場合はかゆみを伴うので、寝ているうちにかきむしって、症状が悪化することもあります。
この予防策としては、手袋をはめて寝る方法が効果的です。

アトピー治療の基本


アトピー治療は、症状を引き起こす、アレルギーの原因を突き止めることからはじまります。
アレルギーの原因を突き止めると同時に、アトピー治療では症状の緩和を行います。
パッチテストなどでアレルゲンが判明したら、アレルゲンを遠ざけるのがアトピー治療の基本です。
アレルゲンが食物の場合、免疫力が高まるのを待って、食物に慣れさせるケースもあります。
アトピー治療は、体質や症状によって違います。
基本はアレルゲンから遠ざけることと、薬物療法による体質改善などです。
抗アレルギー薬などを用いて、症状の緩和を図ることもあります。

アトピー皮膚炎の特徴


アトピー皮膚炎には、湿疹がでるものや、かぶれ、ただれといったさまざまな症状があります。
またアトピー皮膚炎には即時型と遅延型の2種類があります。
即時型のアトピー皮膚炎は、アレルゲンに接した直後に症状がではじめます。
これに対して、遅延型のアトピー皮膚炎では、アレルゲンに接してから、しばらくたって症状がではじめます。
またアトピー皮膚炎には、皮膚のバリア機能の低下という問題があります。
アトピー皮膚炎を起こしやすい人は、皮膚が乾燥しているのが特徴です。
角質層の下の水分が少ないために、皮膚をさまざまな刺激から守るのが難しいといえます。

アトピーの原因とは


アトピー原因は、遺伝によるものが大きいです。
もともとアトピーとは、アレルギーを起こしやすい体質のことなので、遺伝によって引き継がれていきます。
症状がでないだけで、体質としてもっている人もいて、それが子供に伝わってアトピー原因になることがあります。
また食物がアトピー原因である場合、妊娠中の食生活なども関係します。
アトピー体質であるかどうかは、ある程度、家系的に判断ができます。
両親、祖父母、兄弟姉妹、叔父、叔母、いとこくらいまでのなかに、アレルギー疾患の人が一人もいなければ、アトピー体質である確率は低くなります。

アトピー協会とは


アトピー協会は、アトピー患者を支援しているNPO法人です。
アトピー協会では、アトピーの正しい知識を広め、アレルギーへの理解を求めることを目的としています。
アトピーは、医学的な意味で完治することはありません。
アトピー協会では、アトピーとの上手な付き合い方などを紹介しています。
また症状が重く、薬物療法の効果がでにくい人は民間療法にたよりがちになります。
アトピー協会では、これらの民間療法も研究していて、危険性のあるものについては注意を促しています。
また、医師選びや治療法のポイントなども紹介しています。

アトピー肌とは


アトピーとは、一般的に敏感や乾燥といわれるものです。
アトピーの人は、皮膚の角質層の下の水分が少ないのが特徴です。
角質層の下の水分には、外界からの刺激を緩和する働きがあります。
アトピーの人は、この働きが弱いので、紫外線や日光などの刺激にさらされているといえます。
そのため、皮膚炎などを起こしやすく、化粧品などでかぶれる人も少なくありません。
またアトピーの人は、家の建築材などに使われている糊などにも反応します。
そのため普段から、ワセリンなどを使用して、の保湿に気を遣うことが必要だといえます。

アトピー対策の基本


アトピー対策は、アレルゲンをできるだけ少なくすることです。
症状によっては、アレルゲンに接しないようにしなければならないケースもあります。
アトピーの人は、アレルゲンが増えていくことが考えられます。
アトピー対策としては、皮膚の保湿をすることで、少しでも刺激から身を守ることが挙げられます。
また室内を清潔に保つことも、重要なアトピー対策です。
ハウスダストがアレルゲンのケースも少なくないので、ダニやカビなどはできるだけ除去するようにします。
意外と忘れがちなのが、布団です。
干した後で布団に掃除機をかけておくと、アトピー対策になります。

大人のアトピーの注意点


大人のアトピーも、少なくありません。
代表的なものでは、花粉症などが挙げられます。
大人のアトピーは、もともとアトピー体質の人が、大人になって症状がでたというものです。
また、子供のころのアトピーの症状が、環境の変化やストレスなどで再発したというのも、大人のアトピーのひとつです。
こうした再発による大人のアトピーは、大半がストレスによるものといわれています。
環境の変化が原因であることも少なくありません。
症状がなくとも、乾燥肌の人などはアトピーを発症することが考えられます。
普段から、アトピー検査済みの製品を使うなどの配慮をしましょう。